【酒の短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!

酔仙翁 (すいせんのう)フランネル草

酔っぱらった赤い顔から連想して名づけられた リクニス・コロナリア(フランネルソウ) 酔仙翁

3世紀の魏志『倭人伝』に「人性酒を嗜む」とあるからして、日本人が古くから酒を楽しんでいたことがわかる。その割に『酒』のつく詩歌は思ったより少ない。元来、酒は神に供えるものであった。その酒を宴席でふるまったのだそうだ。生活の中の酒では大伴旅人の『万葉集』に登場する有名な「賛酒歌」がある。

酒の短歌

あな醜賢みにくさかしらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似る 大伴旅人

とくとくと垂りくる酒のなりひさごうれしき音をさするものかな 橘曙覧

昨夜よべふかく酒に乱れて帰りこしわれにわめきし妻は何者  宮柊二

酒をあげて地に問ふ誰か悲歌ひかの友ぞ二十万年この酒冷えぬ 与謝野鉄幹

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ 若山牧水

あらむ世を商買の類に生れきて色うつくしき酒は霧がむ 明石海人

寂しければ或る日は酔ひて道の辺の石の地蔵に酒たてまつる 吉井勇

にこやかに酒煮ることが女らしきつとめかわれにさびしき夕ぐれ 若山 喜志子

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