花や植物を詠った古歌、短歌の紹介
イチョウ(銀杏)|かんたん植物事典と短歌
地球上で最も古い植物の一つであり、「生きている化石」とも呼ばれる植物です。約2億年以上前からその姿を変えることなく生き続けており、恐竜と同じ時代に存在していたことから、その強靭な生命力が注目されています。イチョウは、裸子植物に分類される落葉高木で、雌雄異株です。日本では街路樹や公園樹として一般的に見られ、特に寺院や神社の境内に多く植えられています。そのため、イチョウは日本の景観と深く結びつき、古くから日本文化の中で愛され続けてきました。
【卵・玉子の短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!
鳥類の卵はその形状や色が種ごとに異なり、自然界において重要な役割を担っています。一般的に「卵」といえば鶏卵を指し、現代では「物価の優等生」として知られ、安価で栄養バランスに優れた食べ物とされています。しかし、戦前や戦後の時代には卵は非常に高価であり、特に戦後まで猛威を振るっていた結核患者にとっては、栄養価が高い食材として重宝されていました。
【たばこ(煙草・莨)の短歌】『4選』知っておきたい古典~現代短歌!
タバコはポルトガル語に由来し、16世紀に九州へ伝わった試行品です。タバコの火は、日常生活で使われる火の中でも最も小さく、実用的な用途がない特殊な火として知られています。古くから、タバコは酒と同じように心を癒す手軽な嗜好品として愛されてきました。そのため、タバコを吸う仕草や背景、味、匂いといった細やかな描写が、吸っている人の心情やその場の雰囲気を表す手がかりになることもあります。
【小手毬】『4選』知っておきたい古典~現代短歌!
中国原産のバラ科シモツケ属の落葉低木。別名、スズカケ。中国名は麻葉繡球。日本では中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきました。帰化植物。4、5月頃、白色五弁の小花が、毬のようにかたまって並びます。
【ニセアカシアの短歌】『7選』知っておきたい古典~現代短歌!
ニセアカシアは北アメリカ原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木。和名はハリエンジュ。
花は甘い香りがし虫も沢山寄ってきます。蜜は「アカシアの蜂蜜」として売られています。また花房状に咲く白いの花は天ぷらにして食べることができます。花を酒につけ込んでアカシア酒、蜂蜜王国の長野県では74%の蜂蜜がハリエンジュ(針槐)の花から生産されています。
【風の短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!
地球には気圧があり、大気は気圧の高いところから低いところへ向かって流れます。風は、押す力が強い空気(気圧が高い)と押す力が弱い空気(気圧が低い)がぶつかることで発生します。気圧差が大きければ大きいほど風が強く吹きます。気圧差は、低気圧が発達することなどで生まれます。風が様々なものを動かす時、風が見え、木の枝などが揺れて音が生じたとき、歌が生まれます。
【酒の短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!
3世紀の魏志『倭人伝』に「人性酒を嗜む」とあるからして、日本人が古くから酒を楽しんでいたことがわかる。その割に『酒』のつく詩歌は思ったより少ない。元来、酒は神に供えるものであった。その酒を宴席でふるまったのだそうだ。生活の中の酒では大伴旅人の『万葉集』に登場する有名な「賛酒歌」がある。
【霞草の短歌】『4選』知っておきたい古典~現代短歌!
霞草(かすみ草)は、ナデシコ科、カスミソウ属の花で、地中海沿岸からアジアにかけて120種ほどが存在しています。英名では「Baby's breath(赤ちゃんの吐息)」と呼ばれています。
5月~7月にふわふわとした小さくて可愛らしい花を咲かせます。花の色は白色が有名ですが、ピンク色の品種も存在します。花壇は勿論、切り花や鉢植えにも似合います。
【ダリアの短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!
ダリア(学名:Dahlia)は、キク科ダリア属の多年生草本植物。メキシコ(グアテマラ)の高原地帯が原産地で、日本には1841年にオランダから渡来。
ダリアは、豪華で力強く咲く大輪種から、優雅な中輪種や可憐な小輪種など、品種が非常に多いです。花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。
ダリアの開花時期は6月中旬から11月にかけてですが、日本の夏は高温すぎるため、8月は咲きにくく、9月以降に花をつけるものが多く見られます。
【曼珠沙華(彼岸花)の短歌】『7選』知っておきたい古典~現代短歌!
ヒガンバナ科ヒメノカリス属の半耐寒性球根植物。西インド諸島が原産で、熱帯や亜熱帯で観賞用に広く栽培されています。日本には中国から渡来。彼岸花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも言われ、サンスクリット語で天界に咲く花という意味です。カミソリバナ、シビトバナの異名を持ち、短歌作品においても、しばしば異世界の象徴と表現されます。