若山 喜志子 (わかやま きしこ)
1888年~1968年 長野県生まれ。歌人。本名は喜志。
少女時代から詩歌に親しみ,1910年『アララギ』同人となる。1911年、上京し太田水穂に師事。
1912年、若山牧水と結婚。1928年、夫の死より、17年間歌誌「創作」主宰をつとめる。1931年歌集『筑摩野』により女流歌人として地位を得、晩年の『眺望』では深く厳しい歌境を示した。引用歌は北アルプスを詠み、激しい憧憬を秘めている。力強い抒情で牧水の歌風を継承した。
若山 喜志子 歌集
1915年 『無花集(いちじく)』
1917年 『白梅集』
1931年 『筑摩野』
1940年 『埴鈴集』
1951年 『芽ぶき柳』
1961年 『眺望』
若山 喜志子 短歌
にこやかに酒煮ることが女らしきつとめかわれにさびしき夕ぐれ 『無花実』
白珠の幼児を二人護りつつ亡びへおつる道は歩みし 『芽ぶき柳』
わが植ゑし茄子は光沢ある紫にのびて稚き実は地につけり
いく襞の翳りを刻む高空のかの山脈に月照るらむか 『眺望』
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