【梔子の短歌】『6選』知っておきたい古典~現代短歌!

梔子 八重咲き

梔子 八重咲き

梔子 クチナシ

別名をガーデニアとも呼びます。初夏の頃に白い花を咲かせます。芳香があり、甘く濃厚な香りを漂わせます。11月から12月頃、橙色の果実を実らせ染料などに活用されます。きんとんやたくあんなど食品の着色にも使われます。自生していますが園芸種も数多くあります。栽培されるものは野生種より花が大きくなります。平安の昔から日本人に親しまれ、歌に詠まれています。

梔子 古歌 短歌

夏の日はなつかしきかなこころよく梔子の花汗もちてちる  北原白秋

梅雨の雨に咲きつぎ花のつちなしよ死にたるわれの上に置く花  北沢郁子

垣ごしに見る梔子花いろあせたり昨日の子犬今日も寄りくる  佐々木 信綱

耳無みゝなしの山のくちなし得てしがなおもひの色の下染したぞめにせむ  古今和歌集第19

耳成の山のくちなし樹がくりに咲く日の頃は過ぎにけらしも  長塚節

未然未遂わが罪とがの匂うらん梔子ひとつ咲きいでにけり  馬場あき子

梔子 写真

ヌマタクチナシ 八重咲き

ヌマタクチナシ 八重咲き

梔子の花

梔子の花

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