ムクゲ(木槿)
ムクゲは中国など東アジア原産の落葉低木。暑く花の少ない季節に、次々と大きな花を咲かせます。別名ハチス。木はちす、花木槿とも呼ばれます。韓国の国花。 花の形は一重と半八重、八重など。葉は厚みが薄くひし形で、大きめの鋸歯があります。耐寒性が強く、冬は落葉して越冬します。
ムクゲ(木槿)の短歌
雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿の花 斎藤茂吉
路のべに咲ける木槿にむかひあひ言葉なき花に聴く 窪田章一郎
梅雨のあめみなぎらひゆく用水路木槿咲きたり幾ところにも 扇畑忠雄
暑とならむ朝の枝に木はちすの一重の白き花濁りなし 野北和義
ひしめきあひ茂るあはれもしらじらと木槿は咲きぬ朝の光に 小市巳世司
花終る百日紅としろたへの木槿とみえて朝ごとの窓 遠山光栄
青天へ日々新しき花を噴き何か言ひたげ庭のむくげも 浜田蝶二郎
木の花は白をよしとすさえさえと木槿の花は咲きさかりたり 阿久津善治
ひとり来て逆光の中なる花むくげ触れむとぞわれは水をまたぎぬ 河野裕子
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