【伊藤左千夫】『4選』知っておきたい古典~現代短歌!

久留米ケイトウ

久留米ケイトウ

伊藤左千夫 (いとうさちお) 

1864~1913年 千葉県出身 歌人・小説家。

本名は伊藤幸次郎。彼は、明治時代の文学界で活躍し、特に短歌と小説の分野でその才能を発揮しました。伊藤左千夫は、正岡子規の弟子であり、子規の影響を受けながらも独自の作風を確立しました。

歌人としての代表作には、歌集「野菊の墓」があります。この作品は、彼の自然観察力と繊細な感受性を活かし、田園風景や人間の感情を豊かに表現しています。また、彼の短歌は、自然の美しさと人生の儚さを巧みに描き、多くの読者に感動を与えました。

小説家としても成功を収め、「隣の嫁」「十三夜」などの作品を発表しました。「隣の嫁」は、農村の生活をリアルに描写し、当時の社会問題にも触れています。「十三夜」は、家庭内の葛藤と人間関係の複雑さをテーマにしています。

伊藤左千夫の作品は、その時代の日本の風景や人々の生活を生き生きと描き、文学史に重要な位置を占めています。彼の繊細な表現と深い人間洞察は、現代においても多くの人々に影響を与え続けています。

 

伊藤左千夫 短歌

◎青麦の畑の岸べの桃のはな下照る河岸にふねわたしきぬ

◎幼児が庭の茎菜を引きむしりたたみのうへに花こきちらす

◎おりたちて今朝の寒さを驚きぬ露しとしとと柿の落葉深く

◎風さやく桃の空をうち仰ぎ限りなき星の齢 つくしんでおもら

 

 

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