鼻血の原因
鼻血を出したことがない人はほとんどないと思います。とくに子供は鼻血をよく出します。
鼻血の原因には局部的なものと全身的なものがあります。
局部的な原因では鼻を直接強く打つなどの外傷的なものをはじめとして、鼻をかんだり、鼻をこすったりすることもそのひとつ。子どもが、鼻をいじることで、鼻粘膜を傷つけ、出血してしまうことが多くの原因です。
鼻炎にかかって鼻の粘膜がただれた場合や、鼻中隔の湾曲がひどい場合などがあり、稀に鼻の腫瘍が原因になることもあります。
全身的な原因としては、先天的に出血しやすい体質によるもの、あるいは高血圧や動脈硬化などによることもあり、また脳溢血をおこす代わりに鼻出血して一命を取り留める場合もあります。
さらに鼻血がとまりにくいことから白血病や血友病、貧血症などが発見されることもあります。
他に興奮したりのぼせたりして鼻血が出ることがありますが、これは鼻の血管が拡張して起こるものです。
鼻の血管が拡張としてはチョコレートを食べ過ぎた場合や酔っ払った場合の鼻血も同じ原因によるものです。
子供が何でもないのに鼻血を出すこともよくあり、繰り返すことが気にかかるものですが、ある年齢に達すると自然に治るものです。
大量の出血や長時間にわたって出血が続く場合は治療が必要です。
少量ずつでも1日に数回出血し、しかもそれが何日も続く場合も早く止めなければなりません。
出血の場所は
鼻には中央に鼻中隔という部分があって、その前下部をキーゼルバッハ部位といいます。
鼻血の9割はここからの出血です。
この部分は薄い粘膜の下に血管がたくさん集まっていて、外からの刺激を受けやすいため出血を起こしやすいのです。
間違った鼻血の止め方
一昔前には、ティッシュなどを鼻につめたり、上を向いて首の後ろを軽く叩いたり、揉んだりすると良いといわれました。
上を向くと喉に血液が溜まって、嘔気嘔吐の原因となります。
ティッシュを鼻につめると静脈を傷つけてしまう危険性があります。
ティッシュは出てきた血を吸い取るように外から当てます。
とはいっても詰め物は使いたくなるものです。ティッシュを使う際は、鼻の入り口からゆっくり入れるようにしましょう。
簡単に鼻血を止める方法
1.顔を下に向け、両鼻翼を親指と人差し指で強くつまむようにして、10分程度圧迫します。
2.眉間を濡らしたタオルなどでで冷やす。
3.出血している反対側の鼻腔の入り口の部分を、骨に向かって指で強く押さえて指圧する。
4.冷水の中に足を浸す。(この場合は右の鼻腔から出血してる時は左足を、左の鼻腔の時は右足をそれぞれで水に入れるとすぐに効果が現れます)
民間療法の鼻血の止め方
民間療法にも鼻血の止め方があります。知恵ひとつとして紹介します。
- ニラの葉を絞ってその青汁を脱脂綿に染み込ませて、鼻腔に差し込む。
- ハスのおろし汁を脱脂綿にしませ鼻腔に差し入れておく。
- くちなしの実の黒焼きを作り粉末にし、鼻腔へ吹き込むと大出血の場合にも効果がある。
- ヨモギの葉かモグサを黒焼きにして、それを鼻腔の内側に塗るとすぐに止血する。
- 大根のおろしたものを脱脂綿に浸し鼻腔の奥深くまで差し込むとすぐに止血する。
- くちなしの実を黒焼きにして湯呑み茶碗にいれ湯を注いで飲む。
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