【クコ】効果!長寿のお茶で有名。強壮薬としても活用!

乾燥クコの実

乾燥クコの実

 

クコとは

クコは中国名で枸杞といいます。本州から四国,九州,沖縄の人家周辺の道端や海岸や堤防などに自生するナス科の落葉樹木です。挿し木でも簡単に根付き成長が非常に早いので庭植えにも適します。枝は細く、とげ状の小枝もあり、葉は厚く柔らかく集まってつけます。

花は短枝の先にナスに似た淡紫色の花をつけ、果実は楕円形で橙赤色く熟します。

 

薬用として

①果実を枸杞子クコシ  果実酒、薬膳などに利用。

②葉を枸杞葉クコヨウ  葉は乾燥してクコ茶や食用に。

③根を地骨皮ジコッピ  生薬として。

果実は果実酒にしたり薬膳などで利用されます。

 

クコは仙人杖とも言われ昔から延命長寿の薬とされてきました。中国の明の時代に李時珍という人が著した本草綱目(1590年)という薬学書があります。クコについて「久しく接すれば、筋骨を硬くし、身を軽くし、老いず、寒暑に耐え、精気などの不足を補い、人をして長寿にする」と書かれています。

特にクコの葉は延命茶として有名、日本でも江戸時代には上流階級の人達にに用いられていたようです。

循環器系や泌尿器、生殖器系の働きを強める作用があり、体質に関わりなく効果があります。また、副作用もありません。

 

本草綱目ほんぞうこうもく

中国の本草学史上において、分量、内容共もっとも充実した薬学著作。作者は李時珍。1578年に完成、1596年に南京で上梓された。日本には1607年(慶長12)に入ってきたものを、本草学者・小野蘭山が、孫の職考と門人の岡村春益に口述、筆録させ補訂した『本草綱目啓蒙』(全48巻)に1880種余が記載され、1803年(享和3)に刊行。江戸時代に本草学が一段と流行。数多くの本草書が編纂。日本の本草学の隆盛に至る。

 

 

飲料や食用として

クコ

クコの葉や果実を陰干しにしたものを一握りほどを360cc くらいの水で煎じてお茶代わりに飲みます。

また、若い葉はおひたしなどにします。

クコ飯、クコ粥、クコ酒としても良いでしょう。

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