【館山一子】知っておきたい古典～現代短歌！

サザンクロス(クロウエア)

館山一子(たてやまかずこ)

1896年～1967年　千葉県生まれ。歌人。本名、日暮ひぐらしいち。

1917年(大正6)から1919年(大正8)にかけて「詩歌」に所属。窪田空穂に師事し「国民文学」に参加。昭和初年に歌集『プロレタリア意識の下に』を出版し注目される。

1927年(昭2)夫、田辺駿一と「黎明」を創刊。1940年(昭5)合同歌集「新風十人」に参加、脚光を浴びる。1947年(昭22)「郷土」を創刊し、主宰。歌集に「プロレタリヤ意識の下に」「彩」「李花」「李花以後」「館山一子全歌集」などがある。「人間形成のための短歌」を理想に女流歌人として活躍した。

1929年　歌集「プロレタリヤ意識の下に」

1941年　第二歌集「彩」

1951年　第三歌集「李花」

1969年　「館山一子全歌集」

少数の資本家のために貧乏がますます殖えて行くこの現実をよく見るがよい『プロレタリア意識の下に』

国境をはるかに越えて迫りくる波あり春の岸辺を洗ふ　『李花』

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