【菊の短歌】『6選』知っておきたい古典~現代短歌!

菊

菊は種類が多く、菊作りの趣味から菊花展、菊人形展も人気がある。中国から日本に渡来したのは奈良時代末か平安時代初め頃。『万葉集』には157種の植物が登場するが、菊を詠んだ歌は一首もなく、飛鳥時代・奈良時代の日本に菊がなかったことを示している。秋の花として定着したのは、後鳥羽上皇が、鎌倉時代の初めに菊の花を好み、「菊紋」を皇室の家紋とした頃からである。

菊を題材にした和歌は平安時代から現れ、現代に至るまで重要な題材として詠みつがれてきました。

菊 短歌

いきどほりかそかに過ぎてわが心すがすがしかも白菊の花  岡本かの子

我心いぶせき時はさ庭べの黄菊白菊我をなぐさむ  正岡子規

朝々の霜をかうむりて赤菊の花咲きながら冬至過ぎたり  佐藤佐太郎

家うつる人の庭より菊の根をもらひて帰るあかるき夕を  宮柊二

朝の冷え未だも退かず裾さむし花屋の土間を占むる菊の香  木下利玄

色かはる秋のきくをば一年にふたゝびにほふ花とこそ見れ  詠み人知らず「古今和歌集」

菊 赤色

菊 赤色

菊 白色

菊 白色

 

 

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