【渡辺 松男】『6選』 知っておきたい古典~現代短歌!

紅葉

紅葉

渡辺 松男 (わたなべ まつお)

1955年~ 群馬県伊勢崎市生まれ。歌人。

群馬県立前橋高等学校卒業。東京大学文学部卒業。馬場あき子の短歌結社「歌林の会」会員として活動。「かりん」所属。

渡辺 松男 歌集

1997年 歌集『寒気氾濫』

1999年 歌集『泡宇宙の蛙』

2002年 歌集『歩く仏像』

2004年 歌集『けやき少年』

2007年 歌集『空き部屋』

2010年 歌集『自転車の籠の豚』

2011年 歌集『蝶』

2014年 歌集『きなげつの魚』

渡辺 松男 短歌

寒気団ヒマラヤ杉の上にあり同士討ちなり緘黙者とは 『寒気氾濫』

キャベツのなかはどこへ行きてもキャベツにて人生のようにくらくらとする

直立で泣き叫びいし翌朝の杉は一層まっすぐに立つ

八月をふつふつと黴毒ばいどくのフリードリヒ・ニーチェひげ濃かりけり

八方から意馬心猿いばしんえんのごときもの圧力はビルを高く高くす

六月のものうも憂き雨の日は胸のあたりに古墳が眠る

 

コメント