吉田漱 (よしだすすぐ)
1992年~2001年 東京生まれ。歌人、評論家。浮世絵研究家。
1947年、東京美術学校卒業。同年「アララギ」に入会。土屋文明に師事。1951年、近藤芳美を中心とする「未来」創刊に参加。「未来」の歌人として前衛短歌運動に参加。
作品は情緒性の溢れに満ち、美的な芸術作品世界を持つ。
岡山大学教授、同大学大学院の講師を務めた後、多摩美術大学講師、女子美術大学講師などを務める。近世近代の浮世絵版画に関する研究書で知られている。
吉田漱 歌集
「青い壁画」
「FINLANDIA」
「あけもどろ」
吉田漱 短歌
心萎えてタベ一途に呼びたきを何処に行きしか受話器を戻す 『青い壁画』
時の移り個人に及ぶ激しさに一人一人は力なき今も
茫然とホームのベンチに独りいる傘よりしたたりは拡がりてゆく
あぎといのしだいにせわしき魚ととも球形のなかに住むわたしたち 『あけもどろ』
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