岡本かの子(おかもとかのこ)

岡本かの子(おかもとかのこ)

1889年3月1日~1939年2月18日 大正、昭和期の小説家、歌人、仏教研究家。

東京都出身。

貝などのこぼれしごとく我が足の爪の光れる昼の湯の底

唇を打ちふるはしてもだしたるかはゆき人をかき抱かまし

多摩川の清く冷くやはらかき水のこころを誰に語らむ

血の色の爪に浮くまで押へたる我が三味線の意地強き音

ともすればかろきねたみのきざし来る日かなかなしくものなど縫はむ

花

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