【大塚金之助】『2選』知っておきたい古典~現代短歌!

夏の桜並木

夏の桜並木

大塚金之助 (おおつか きんのすけ)

1892~1977 東京神田生まれ 日本の経済学者、一橋大学名誉教授。

社会経済思想家として著名でありながら、その活動の中心には短歌の創作がありました。経済学者として数々の研究や著作を発表し、日本経済の理論的発展に大きく貢献しましたが、彼の心の根底には常に文学、とりわけ短歌への情熱がありました。短歌においては、自然や社会現象を題材にしつつも、そこに内包された人間の感情や哲学を繊細に表現しました。彼の歌は、経済学の冷静な分析とは対照的に、人間らしい温かさや哀感が漂い、多くの人々に感銘を与えました。大塚は、短歌を通じて、社会や経済に対する洞察を詩的に表現し、時代の精神を歌に込めました。その作品は現在も多くの人々に愛され、社会思想と文学が融合する稀有な存在として評価されています。

大塚金之助 短歌

国境追はれしカール・マルクスは妻におくれて死ににけるかな 『朝あけ』

まづしさにありてするどくものを言ふこのたましひをまぐるとおもふか

 

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