【故郷の短歌】『9選』知っておきたい古典~現代短歌!

銀杏

銀杏

故郷(古里、郷里)

古跡、旧都の意味もあるが、一般的には生育した家や土地、またはかつて住んでいた土地を思い浮かべる。

詩歌においても主要なテーマとして出てくる。

故郷(古里、郷里) 短歌

ひとはいさ心もしらずふるさとは花ぞ昔のににほひける  紀貫之

くれなゐの梅ちるなべに故郷につくしつみにし春し思ほゆ  正岡子規

母恋しかかる夕べのふるさとの桜咲くらむ山の姿よ  若山牧水

ふるさとのなまりなつかし/停車場ていしゃばの人ごみの中に/そを聴きにゆく  石川啄木

ふるさとの山にむかひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな  石川啄木

のど赤き玄鳥つばくらめふたつ屋梁はりにゐて足乳根たらちねの母は死にたまふなり  斎藤茂吉

村境の春や錆びたる捨て車輪ふるさとまとめて花いちもんめ  寺山修司

ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし  寺山修司

青色の国をおもえばふるさとのうみにただよう黒き雨傘  大島史洋

梅の花

梅の花

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