笹原 玉子(ささはら たまこ)
1948年生まれ。歌人。
中央大学出身。「玲瓏」に所属。塚本邦雄に師事。歌集に『南風紀行』『われらみな神話の住人』『偶然、この官能的な』詩集『この焼跡の、ユメの、県』がある。
笹原 玉子 短歌
そよ秋風のやるせなさわたくしのからだはどこからでも折れる 『われらみな神話の住人』
みづいろにひたされつづける廊下を歩くこの天体の淵のあたりを
みそなはせ宴もたけなはやうやくに流竄の帝のご登場
赤色の肺室をもつわたしたち、あを、おもひきり青にあくがれ
光年の彼方より見し地球とはもはやひとつのちひさな傷痕
みんなみのましろき町はあかるくて目隠などして遊んでゐます
君の渇きが増してゆくとき南方の町のどこかで水位がさがる
みづいろにひたされつづける廊下を歩くこの天体の淵のあたりを
実社会で活かすための本物の学力をZ会Asteria
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