ニラの由来と特徴
ニラは中国原産で古くから栽培されています。ニンニクと同じヒガンバナ科の多年草です。
歴史は古く、古事記には「カミラ」、万葉集では「ククミラ」、正倉院文書には「ミラ」と記されていることから、当時はミラと呼ばれていた。ニラという名はミラが変化したものだといわれています。
滋養強壮、冷え性体質を改善
ニラの茎葉を採取して陰干しにしておいたものを「韮白(きゅうはく)」といい強精、健胃、下痢止め、滋養強壮に役立つとされる。生葉は韮菜(きゅうさい)ともよんでいる。
種子を採取して日干しにしたものの種子は「韮子(きゅうし)」といって腎の衰えからくる腰痛、頻尿、泌尿器系疾患などに用いられます。
特有の臭気は、ニンニクの場合と同じく硫化アリルという成分のためで、生命力が強く強精薬としても有名です。
ニラを食材として食べることで、疲労回復、虚弱体質の改善、貧血、生理不順、生理痛などに効能があるとされてきたのです。
別名:陽起草(ようきそう)
陽起とは男性の勃起能力を高めるという意味です。
にらには保温の作用があり冷え性にも効果があります。
一般に夜尿症には冷え性の体質の人に多いとされ、この作用が夜尿症に有効なのではないかと思われます。
またニラには殺菌作用もあり、下痢止めや止血剤としても用いられています。
民間療法として
風邪の初期には、茎葉を細かく刻んで、そばやうどんの薬味ににして食べ、すぐ就寝すると、汗を出して熱を下げる発汗解熱の効果がある。
下痢や頻尿のときは、乾燥した韮子(種子)を1日量3~10グラム、水400~600 ccで煎じて食間3回に分けて服用する。
切り傷や擦り傷には、生葉や茎を細かくちぎって手でもみ患部につけると、止血の効果がある。
足や腰を温めるため、頻尿や夜間尿に効果
ニラの種子5~10gを1日量として、水1~1.5合(180~270㏄)で半量に煎じて食前に服用します。またはお味噌汁に入れたりお粥で食べるのも良いです。
鼻血には葉の青汁を使って
ニラの葉を絞ってその青汁を脱脂綿に染み込ませて、鼻腔の奥まで差し込むと早く効き目が現れます。
コメント