くちなわ【蛇の短歌】『5選』知っておきたい古典~現代短歌!

稲穂

稲穂

くちなわ【蛇】

蛇の別名。 日本には約50種類のヘビが生息しています。沖縄などの南西諸島を除く、北海道から九州に生息するヘビは8種類のみです。古来、その恐ろしい姿から神性を帯びた生き物として畏敬されてきた。また、ある一方では執心の象徴ともなっています。近代以降は、キリスト教の影響で性の誘惑のイメージが重ねられることも多い。

くちなわ【蛇】の短歌

石亀いしがめの埋める卵をくちなはが待ちわびながら呑むとこそ聞け 斎藤茂吉

おとろえて蛇のひものの骨をかむさみだれごろのわが貪著どんちゃくよ 坪野哲久

草のごとき髪を撫でゐる月ありきわがかたはらにゐるはくちなは 葛原妙子

バス降りし闇に思へば若者は蛇かたどれる指環してゐき 大西たみ子

百合咲きて蛇いでゆけりゆつくりと苦しげに朝の道わたりゆく 馬場あきこ

 

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