石川郎女 (いしかわのいらつめ)
生没年不詳 大和・奈良時代の女流歌人。万葉集に同名の7人が登場しますが、それが同一人物であるかどうかは、古くから論争となっています。実在したのは3人から5人とする説が有力ですが、定かではありません。
石川郎女 和歌
我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを 『万葉集』
梓弓引かばまにまに寄らめども後の心を知りかてぬかも 『万葉集』
古りにし嫗にしてやかくばかり恋に沈まむ手童のごと 『万葉集』
み薦刈る信濃の真弓引かずして強ひさるわざを知ると言はなくに 『万葉集』
大名児を彼方野辺に刈る草の束の間も我れ忘れめや 『万葉集』
風流士と我れは聞けるをやど貸さず我れを帰せりおその風流士 『万葉集』
我が聞きし耳によく似る葦の末の足ひく我が背つとめ給ぶべし 『万葉集』
春日野の山辺の道をよそりなく通ひし君が見えぬころかも 『万葉集』
松が枝の土に着くまで降る雪を見ずてや妹が隠り居るらむ 『万葉集』
大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原の里 『万葉集』
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