【石川郎女】『10選』知っておきたい古典~現代短歌!

シモツケ 下野

シモツケ 下野

石川郎女 (いしかわのいらつめ) 

生没年不詳 大和・奈良時代の女流歌人。万葉集に同名の7人が登場しますが、それが同一人物であるかどうかは、古くから論争となっています。実在したのは3人から5人とする説が有力ですが、定かではありません。

石川郎女 和歌

我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを 『万葉集』

梓弓あづさゆみ引かばまにまに寄らめども後の心を知りかてぬかも 『万葉集』

 古りにし嫗にしてやかくばかり恋に沈まむ手童のごと 『万葉集』

み薦刈る信濃の真弓引かずして強ひさるわざを知ると言はなくに 『万葉集』

大名児を彼方野辺に刈る草の束の間も我れ忘れめや 『万葉集』

風流士と我れは聞けるをやど貸さず我れを帰せりおその風流士 『万葉集』

我が聞きし耳によく似る葦の末の足ひく我が背つとめ給ぶべし 『万葉集』

春日野の山辺の道をよそりなく通ひし君が見えぬころかも 『万葉集』

松が枝の土に着くまで降る雪を見ずてや妹が隠り居るらむ 『万葉集』

大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原の里 『万葉集』

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