桃の歴史
桃は中国の黄河上流の高山地帯が原産地とされています。
日本には伊木力遺跡から、縄文時代前期の桃核が出土しており、これが日本最古とされています。
弥生時代後期には大陸から栽培種が伝来した事例もあり、平安時代から鎌倉時代も貴重にされていましたが、品種はそれほど甘くなく、主に薬用・観賞用として用いられていました。
江戸時代に、全国へ広まり用いられるようになりました。
明治時代には、甘味の強い水蜜桃系が輸入され、食用として広まります。現在、日本で食用に栽培されている品種は、この水蜜桃系を品種改良したものがほとんどです。
薬用として
桃の種子の中には、梅と同じアミグダリンという配糖体が含まれています。
血行を良くする作用があり、漢方では桃仁といって、しもやけや打撲、月経不順などに煎じて用います。
また白い花の蕾を開花寸前に採って乾燥したものを白桃花といい、利尿作用があります。
差は無いと思いますが、白い花が良いとされています。
しみそばかすには、白い花と冬瓜の種子を等量ずつ、すりつぶして、そばかすに塗ります。
ニキビには、生の葉の絞り汁を丹念に塗ったり、干した葉を煎じた液で洗顔したりします。
生葉はこのほか、薬湯として用いる方法もあります。あせもや湿疹によく効きます。
桃の葉は、あせもによく効きます。枝のまま桃の葉を取って、薄い茶色ぐらいに煎じた汁で毎日3、4回患部を洗います。
一度治っても一日一回は洗うことを続けてください。
皮膚炎には、桃の葉をお風呂に入れて入浴します。
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