【柚子の短歌】『6選』知っておきたい古典~現代短歌!

未完熟の柚子

未完熟の柚子

柚子

中国原産の柑橘類。ミカン科、ミカン属の小高木。世界中で消費量・生産量ともに日本が一番。柑橘類のなかでも耐寒性が強く、広い地域で栽培が可能です。緑色の未熟果のうちから料理の香りづけなどに使用できる。また、果汁だけでなく皮まで無駄なく活用できる柑橘類で、料理からお菓子、飲み物まで幅広く使われています。冬至の日に入る柚子湯などにも活用されてます。花期は4~5月。果実は10~12月。

柚子の短歌

柚子の実がさんらんと地を打って落つただそれだけのことなのよ 山崎方代

柚子の実の皮をしむきて歯にかみぬさみしき心やらはむがため 石黒清介

すすけたる鬱金の珠が一つ落ち春の落葉急ぐ柚子の木 馬場あき子

ふり仰ぐ頭上の柚子に冬日さし仏のごとく光り輝く 中野菊夫

生きの身のうすら寒くてふりむけば無量光体風の日の柚子 雨宮雅子

わが書斎立つと坐るとまかがよふ柚子の玉実のみえて明るき 太田水穂

これから黄色に色づいてくる未完熟の柚子

これから黄色に色づいてくる未完熟の柚子

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