安田 章生 (やすだ あやお)
1917年~1979年 兵庫県生まれ。歌人。国文学者。文学博士。 安田青風の長男。
東京帝国大学国語国文学科卒。1946年(昭4)、父の安田青風とともに歌誌 「白珠」を創刊。第二芸術論が叫ばれた戦後歌壇の中で、中世歌人の研究を通して日本詩歌の正統を探った。国文学者としても藤原定家、西行研究の大家であった。西行や心敬の作品世界から刺激を受け、「知的抒情」という作歌理念を提唱した。
安田 章生 歌集
1943年 歌集『樹木』 紀元発行所
1953年 歌集『表情』 創元社 白珠叢書
1978年 歌集『旅人の耳』 弥生書房のち短歌新聞社文庫
1981年 歌集『安田章生全歌集』 短歌新聞社
安田 章生 短歌
東京に音を学ばしめふるさとにいます父母のこころかなしも 『樹木』
運命の不思議を思ひ一人ゐき深き沈黙に降る春の雨 『表情』
表情のなき顔をしてわれは佇つこれよりほかにどうしやうもなく
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