介護者を全体で支えよう
介護を担う家族や親しい人々は、その負担を軽減し、介護者の心身の健康を守るために協力し合うことが大切です。介護者の配偶者や子供たち、兄弟姉妹が一丸となってサポートすることで、介護者の負担は大いに軽くなります。心からの感謝やまる一日の休日は、介護者にとって何よりのプレゼントとなります。
離れて暮らしている場合や、小さい子供がいるために介護を平等に分担することが難しい場合でも、できるサポートの形はたくさんあります。例えば、介護者に愚痴を聞いてあげるための電話をかける、介護者が高齢者を通所サービスに連れて行く日に食事や旅行に誘う、好きなものをご馳走する、費用を負担するなどです。このように、さまざまな方法で介護者を支えることができます。
①電話で愚痴を聞いてあげる。②高齢者が通所サービスに通う日に、食事や旅行に誘う。③好きなものをご馳走する。④費用を負担するなど。
サポートの形も様々です。
介護者の健康を守る
介護ストレスが積もると体調に変化が現れ、最終的には『介護うつ』に繋がる可能性があります。介護者自身が自分の健康を大切にし、悩みを専門家に相談したり、気晴らしに好きなことでストレスを発散する時間を持つことが大切です。
増えるヤングケアラー
最近では、若い世代の介護者が増加しています。埼玉県で行われた全高校2年生の実態調査によると、約25人に1人が家族を介護するヤングケアラーであることが明らかになりました。全国的な調査の前に、家族ケアを担う子どもたちの悩みや生活への影響、健康状態が詳しく判明しています。
ヤングケアラーの子どもたちは、孤立しがちであり、支援を受けることが難しい現状があります。生活への影響として、孤独感やストレス、勉強時間の不足、自分の時間が取れない、睡眠不足、体調の不良、友人との遊びの機会が減る、授業に集中できない、成績の低下、食事が不十分、学校への遅刻や欠席、受験準備の遅れなどがあります。これらの問題に対処し、周囲の大人が支援の手を差し伸べることが急務です。
生活での影響についてのアンケートでは多い順に
- ケアについて話せず孤独
- ストレスを感じる
- 勉強時間時間が十分取れない
- 自分の時間が取れない
- 睡眠不足
- 体がだるい
- 友人と遊べない
- 授業に集中できない
- 学校への遅刻が多い
- 成績が落ちた
- しっかり食べていない
- 学校休みがち
- 受験の準備ができない
- 悩みを話す相手はいない
- ケアを手伝う人はいない
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