有間皇子 (ありまのみこ)
640~658年 飛鳥時代の皇族。孝徳天皇皇子。歌人。
有間皇子(ありまのみこ)は飛鳥時代の皇族で、孝徳天皇の皇子とされています。彼は、政治的な権力闘争に巻き込まれ、斉明天皇(孝徳天皇の皇后)の治世下で謀反の疑いをかけられ、わずか18歳で斬殺されました。有間皇子は、その最期を目前にして詠んだ歌が万葉集に収録されており、特に「磐代の浜松が枝を引き結び 真幸くあらばまたかへり見む」という歌が有名です。この歌には、運命に翻弄されつつも故郷への思慕を感じさせる切ない感情が込められています。短い生涯でありながら、彼の歌は日本文学史において高く評価されており、悲劇的な人物として今でも語り継がれています。
有間皇子 和歌
磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む 『万葉集』
家にあれば笥に盛る飯を草まくら旅にしあれば椎の葉に盛る 『万葉集』
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