【中学生】以上に知ってもらいたい短歌。『坂門 人足』

ゆきつばき

坂門 人足(さかとの ひとたり)

生没年未詳 飛鳥時代の歌人。

701年大宝元年9月、持統天皇の紀伊行幸に従駕し、大和国巨勢で歌を詠んでいる。

 

 

巨勢山こせやまのつらつら椿つばきつらつらに見つつしのはな巨勢こせの春野を 『万葉集』〔1-54〕

「巨勢山の連なった椿の木々や椿の花を見て思い起こそうではありませんか。あの巨勢の春の野を」

 

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万葉集

万葉集。多くの歌の集を意味するが、万世にわたって長く語り続けようという祝福の気持ちもこめられて いる。

編者

複数の撰者が想定されるが、最終的にまとめた編纂者としては、 平安時代に有力だった橘 諸兄たちばなのもろえ説、契沖けいちゅうが唱えた大伴家持おおとものやかもち説などがある。

成立

759年(天平宝字三)以後に二十巻の形となり、宝亀ほうき年間(770~780)に完成が有力説。

内容

四千五百余首、二十巻からなる。作者は天皇から 庶民まで幅広く、相聞・挽歌・雑歌の三つの部立が基本。短歌が全体の9割を占める。

 

 

 

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