タンポポとは
タンポポは日本在来種のものとセイヨウタンポポに大別されます。
セイヨウタンポポは、明治10年ごろ食用として輸入栽培されるようになり、以来、カントウタンポポ(関東)・トウカイタンポポ(関東から和歌山)・エゾタンポポ(北海道から福井)カンサイタンポポ(関西、四国、九州)などに分けられます。
現在、日本古来のたんぽぽを都会などで見つけるのは難しくなってしまいました。
タンポポの成分は茎葉から分泌する白乳液の、タラキシアチン、タラキシアセリン、イノシットなどがあります。ビタミンなども含んでおり、ビタミンB1は、花、根、茎の順に多く、葉にはビタミンB2、ビタミンA、ビタミンC、葉緑素などが含まれています。
特にビタミンAが多量に含まれていることが分かっています。
薬用としてのタンポポ
タンポポは茎を折ると白い汁が出ますが、昔の人はこの植物を催乳薬として用いてきました。その他に健胃・利尿などの効果があるとされています。
民間療法でタンポポを用いるときはその葉を使いますが、苦味は強く、特に開花期になると一層強くなります。
そこで、開花期前の若葉を採取するようにします。(それでもかなり苦みがあるので、1日ぐらい水を取り替えながらさらします)
黄色い花と白っぽい花を咲かせるたんぽぽでは白の方が苦みが少なく、葉も柔らかで食べやすいと言われています。
よくさらしたタンポポは、おひたしにして、1日3回小皿に一杯ずつ7日以上続けて食べると健康に良いでしょう。
全草20gを1日量として、煎じて服用する方法が一般的ですが、タンポポが手に入らない時期には、その根の乾燥品(薬局など)を1日量20gを煎じて服用するのも有りです。
たんぽぽの根はコーヒーの代用
タンポポの根を細かく切って乾燥させたもの5gを煎じて服用する。心臓病に良いとされています。
これをフライパンで焦がしてから煎じると、コーヒーの代用としても飲用できます。
ドイツではカフェイン抜きの健康飲料として古くから愛飲されています。
食べすぎ・胸やけ
タンポポの根15g、葉の場合は30gを1日量として煎じて服用する。
(ただし、便秘気味の人に限ります)
しみ・そばかす・ニキビ
スイカズラの花8gとタンポポの根8gを1日量として、400cc の水で半量煎じ服用する。
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