オオバコ 植物として優れた効果
一昔前はどこにもにでも生えている草でしたが、近頃は地面が次々にアスファルトで覆われていき、大都市周辺では珍しい草になりつつあるようです。
子供たちの遊びでは、花柄を根本から取り、2つ折りにして、2人が互いに引っかけあって引っ張り合い、どちらが切れないかを競うオオバコ相撲が知られ、(相撲取り草)の別名もある。
オオバコは代表的な人里植物で、中国では車前草と呼ばれています。踏み固められたところに入る性質があり、昔、牛車や馬車の轍によく生えたことに由来しています。
果実は人や馬に踏まれたりした時に外に飛ばされます。そして湿気に合うと粘液を出し、靴やタイヤなどにくっついて、ほうぼうへ広がっていきます。
咳止めの効果
オオバコは咳止めの効果が有名です。
プランテノール酸、コハク酸、アデリン、コリンなどの成分があり「日本薬局方」にも載せられ副作用のない鎮咳薬です。
民間療法ではその他にもに用いられて、生の葉をあぶって腫れ物にはると、膿を吸い出してくれます。煎じてお茶代わりに用いると、整腸、利尿作用があり、長期間用いると虚弱体質の改善にも役立ちます。
世界各地でも広く薬用とされています。
イギリスでは種子を解熱剤として。
イタリアでは葉の煎汁を止血剤や洗眼薬として。
インドでは根や種子を強壮、解熱、下痢止めの薬として用いてるそうです。
民間療法として
ぜんそく
オオバコの乾燥したものを15gを水3合(540 cc)で半量に煎じ、1日3回に分けて服用します。
虚弱体質
子供の虚弱体質にはオオバコの全草10gを水2合(360cc)で煎じて服用させます。
蓄膿症
オオバコの全草を乾燥したものを1日量20gを煎じてお茶の代わりに服用する。
ノイローゼ・自律神経失調症
オオバコの葉で青汁を作り、1日1~2回コップ1/2ぐらいずつ飲む。
むくみ
オオバコの乾燥したものを10gを1日量として、煎じて服用する。
尿閉
オオバコの実5~10gを1日量として煎じて服用する。
はれもの・できもの・ものもらい
オオバコの生の葉を火で炙って柔らかくし、葉の中央に小さな穴を開けて患部に、はりつけておく。
切り傷・擦り傷
オオバコの葉を揉んで傷口にはる。
夜尿症
オオバコの全草を乾燥したもの10~20gを1日量として煎じて服用する。
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