百人一首春の野に寄せて詠む想い―百人一首【光孝天皇】の和歌と生涯 この歌は、冬から春へと季節が移ろう早春の野原を舞台に詠まれています。まだ雪が名残をとどめる野原で、誰か大切な人のために若菜を摘む作者。その袖に、しんしんと雪が降りかかる・・・。この一首には目に浮かぶような美しい情景描写と同時に、切ないほどの優しさ、厳しい寒さの向こうに待つ春への希望が託されています。 2025.05.16百人一首