百人一首住の江の岸に寄る波【藤原敏行】と平安の恋心を読み解く! 平安時代の人々が心のうちに秘めた恋の想い――それは繊細な言葉や美しい自然の情景に重ねて表現されてきました。恋しい人を直に訪れることさえためらわれた時代、夜陰や夢の中ですら、恋する者たちは様々な想いを馳せました。 2025.05.20百人一首
百人一首「ちはやぶる神代も聞かず 龍田川」―【在原業平】と紅葉の魅力 奈良県を流れる龍田川。百人一首にも選ばれ、今もなお多くの人々に愛され続けている和歌「ちはやぶる神代も聞かず龍田川 からくれなゐに水くくるとは」この歌の詠み手は六歌仙のひとり、在原業平。情熱的で華やかな恋の歌人として知られ、彼の人生そのものが魅力的な物語です。 2025.05.19百人一首
百人一首「立ち別れいなばの山」現代語訳と解説【中納言行平】と百人一首の魅力 別れの瞬間ほど、気持ちを伝えることの難しさを痛感する場面はありません。人は人生のさまざまな場面で、愛する人や大切な仲間と「別れ」を経験します。そのとき、どんな言葉で自分の心を相手に伝えられるでしょうか――。 2025.05.17百人一首
百人一首春の野に寄せて詠む想い―百人一首【光孝天皇】の和歌と生涯 この歌は、冬から春へと季節が移ろう早春の野原を舞台に詠まれています。まだ雪が名残をとどめる野原で、誰か大切な人のために若菜を摘む作者。その袖に、しんしんと雪が降りかかる・・・。この一首には目に浮かぶような美しい情景描写と同時に、切ないほどの優しさ、厳しい寒さの向こうに待つ春への希望が託されています。 2025.05.16百人一首
百人一首百人一首十四番「陸奥のしのぶもぢずり」解説と【河原左大臣】の生涯 古今の恋歌のなかでも「誰のせいで自分の心が乱れたのか」という主張は大胆で率直。時代背景や社会のしがらみを超え、現代人にも深く共感される一首です。 2025.05.14百人一首
百人一首【僧正遍昭】「天つ風」の読み解き方と五節の舞姫の華やぎ。 この歌は、宮中の祭礼で舞う五節の舞姫たちの美しさを天女にたとえ、伝説の幻想を交えて詠まれました。はかなくも華やかな舞姫の姿に、一瞬でも永遠を願う心。空に吹く風にさえ「どうか天女の帰り道を閉ざし、もう少しその姿をとどめてほしい」と呼びかける、感動と願望が詰まった作品です。 2025.05.12百人一首
百人一首【参議篁】「わたの原八十島かけて」の真意と流罪エピソードに迫る! 天才詩人としても知られた参議篁(さんぎたかむら)の「わたの原 八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟」は、壮大な大海原(わたの原)への旅立ちという壮麗な景色と、都に残した親しい人への切実な思いが見事に融合した作品です。 2025.05.11百人一首
古典~現代短歌【中学生】以上に知ってもらいたい短歌。『光孝天皇』 830~887年 日本の第58代天皇。仁明天皇第三皇子として誕生。諱は時康(ときやす)。母は藤原総継の娘、贈皇太后沢子。在位884~887年。 2021.01.02古典~現代短歌
古典~現代短歌【中学生】以上に知ってもらいたい短歌。『紀 貫之』 ?~945年? 下野守・紀本道の孫。紀望行の子。平安時代初期の歌人。三十六歌仙の一人。従兄弟にあたる紀友則ほか、凡河内躬恒・壬生忠岑らととも に『古今和歌集』を編纂。100首を超える自詠が『古今和歌集』に入っている。中国から影響をうけた漢詩文が教養として尊重されていた時代に、仮名序を用いた序文『やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける・・・』は、あまりにも有名。当代歌壇第 一人者としての実力を示した。『土佐日記』の作者。 2020.11.24古典~現代短歌
古典~現代短歌【中学生】以上に知ってもらいたい短歌。『紀 友則』 ?~904または905年。 平安時代前期の官人・歌人。宮内権少輔・紀有友の子。官位は六位・大内記。三十六歌仙の一人。紀貫之きのつらゆきは従兄弟いとこ同士。『古今和歌集』の選者であったがが、完成する前に亡くなる。「久方のひかりのどけき春の日に~」この聞き覚えある歌は、国語の教科書に広く採用されています。 2020.11.22古典~現代短歌