岡麓(おかふもと) 本名三郎。 別号三谷・傘谷は書家、画家としてもの。
1877年(明治10年)3月3日 ~1951年(昭和26年)9月7日 東京出身。歌人、書家。
幕府御殿医岡良節の三男として東京に生まれ、第二次大戦末期の信州安曇野会染村内鎌への疎開までずっと東京市内に住んだ代々の江戸人。家督は継いだが医を継がず、府立一中中退の後、大八洲学校、精義塾な どで和歌・国文・漢文を学び、書をもっぱら多田親愛に習った。
1898年正岡子規に師事し、1916年「アララギ」同人として活躍。
わが家の焼けたる趾に立ちておもふ焼きてはすまぬものを焼きけり 『灰燼集』
青き葉のひろごるかげに無花果のむすびし実をば知らでありけり『庭苔』
かどにいでてとりし蛍を葱の葉の筒に透して孫のよろこぶ 『涌井』
さすらひの雨露のしのぎの家ごもり土一つからだにままならず 『冬空』
稲の穂が早立ちぬとか夏も過ぎ月日も知らに病み臥せるかも 『雪間草』
撮影たまごや
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