山本 友一 (やまもと ともいち)
1910年~2004年 福島県に生まれ。昭和~平成時代の歌人。
福島中学卒。1929年(昭4)短歌誌「国民文学」に入り、松村英一に師事。1931年「満州」に渡るが、敗戦と同時に引き揚げる。満州での生活や引き揚げ体験を詠んだ歌に特徴がある。
戦後、新歌人集団に参加。1953年、香川進らと「地中海」を創刊。
山本 友一 歌集
1941年『北窓』
1950年『布雲』
1953年『黄衣抄』
1957年『月下の山』
1958年『万春』
1967年『九歌』
1971年『石牛志』
1982年『日の充実』
1986年『徂来』
1987年『華蔵』
1997年『頃日片片』
2000年『山本友一全歌集』
山本 友一 短歌
雨にうたれ泣かむばかりの母を叱る優しく言はば倒れ果つべし 『布雲』
秋分のおはぎを食へば悲しかりけりわが仏なべて満洲の土 『黄衣抄』
忘却の彼方より湧きをりをりに悲し彼ひとり沖縄に死す
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