【萩原朔太郎】『3選』知っておきたい古典~現代短歌!

オステオスペルマム

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萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)

1886年~1942年 群馬県生まれ。詩人。

1917年に刊行された処女詩集 『月に吠える』によって、高い評価を得ることとなり、全国に名を知られるようになった。1923年に『青猫』を刊行。『月に吠える』と並ぶ代表作となる。当時すぐには理解されなかったが、それまでの古めかしい文語の調べから日本の近代詩を解放し、口語自由詩を確立した。「四季」派の詩人達の三好達治、立原道造らと親交を結んだ。

詩人としての朔太郎の出発は短歌である。前橋中学卒業から26歳の間に、3度の落第と4度の退学を経験しているが、この時期に短歌に没頭している。作品は雑誌「文庫」や「明星」に投稿し、石川啄木や与 謝野晶子の影響を大きく受けている。1978年、自筆歌集『ソライロノハ ナ』が発見されている。

萩原朔太郎 詩集

1917年 『月に吠える』 感情詩社 ほか(角川文庫・講談社文庫で再刊)

1923年 『蝶を夢む』 新潮社

1923年 『青猫』 新潮社(三笠文庫、新潮文庫、で再刊)

1925年 『純情小曲集』 新潮社

1934年 『氷島』 第一書房

1936年 『定本青猫』 版画荘

1939年 『宿命』 創元社(創元文庫で再刊)

〈参考: フリー百科事典〉

萩原朔太郎 短歌

新しき此の国の人犬のごと/口籠くちごせられて生くるはかなさ 『萩原朔太郎全集』

思ひ出せぬ顔をやうやく思ひ出しぬ/それがつまらぬ人なりし悲しさ

きちがひのうすら笑ひにあかねさし/いなごの如く鳳仙花とぶ

 

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