中島 栄一 (なかじまえいいち)
1909~1992年 奈良県生まれ。歌人。
土屋文明門下として「アララギ」に学ぶ。のち1963年「放水路」を創刊。
貧困、 戦争体験、子供の死、中年期の恋など、赤裸々な生活短歌を追求した。大衆性も備えながら、厭世主義的な私小説的作風『指紋』『花がたみ』が、「アララギ」の写実と別れる分岐点になっている。
時代の底に流れる大衆的情感を歌った歌人である。
中島栄一 短歌
人間の屑よと妻にののしられそうかも知れぬそうだとも思ふ 『花がたみ』
棺にをさめ花よりもなほあはれなる幼き面輪つひのみほとけ
リンク
コメント