【永井陽子】知っておきたい古典~現代短歌!

甘木リンドウ 心美 白寿 

甘木リンドウ 心美 白寿

永井陽子(ながいようこ)

1951年~2000年 愛知県に生まれ 歌人。

1967年、愛知県立瀬戸高等学校入学。古典に親しみ、作歌を開始。1969年、短歌人会入会。

1970年、愛知県立女子短期大学国文科入学。学内文芸同好会誌「轍」参加。1971年「太陽の朝餉」50首が第17回角川短歌賞候補。1972年、短歌人新人賞受賞。

1974年4月より愛知県立芸術大学音楽学部勤務。1975年10月東洋大学国文学科編入学。司書資格取得。

1978年、歌集『なよたけ拾遺』刊行。第4回現代歌人集会賞受賞。1980年9月東洋大学卒業。同年11月短歌人賞受賞。

1981年4月より愛知県立図書館勤務。短歌人編集委員。6月より現代歌人協会会員となる。

1989年4月より2年間、愛知県立女子短期大学非常勤講師として講義。1994年4月より愛知芸術文化センター勤務。

1995年4月より愛知文教女子短期大学助教授として勤務。同年7月歌集『てまり唄』刊行。第6回河野愛子賞受賞。1999年2月から40日間肝炎のため入院。10月から休職。2000年1月26日死去。

永井陽子 著書

1973年 葦牙あしかび(愛知県立女子短期大学文芸部)

1978年 なよたけ拾遺(短歌人会)

1981年 樟の木のうた(短歌新聞社)

1981年 ふしぎな楽器(沖積舎)

1991年 なよたけ抄(沖積舎)

1993年 モーツァルトの電話帳(河出書房新社)

1995年 てまり唄(砂子屋書房)

2000年 小さなヴァイオリンが欲しくて(砂子屋書房)

2005年 永井陽子全歌集(青幻舎)

〈参考:フリー百科事典〉

永井陽子 短歌

てのひらの骨のやうなる二分音符夜ごと春めくかぜが鳴らせり 『なよたけ拾遺』

あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ『ふしぎな楽器』

一瞬をひかりとなりてひるがへりツバメはわが身抜けてゆきたり

数珠玉をたづさへ渡る向かう岸にもれんげが咲いてみるならいいね 『てまり唄』

母がめそめそ泣く陽だまりやこんな日は手鞠つきつつ遊べたらよし

結び目がほろほろ解ける春の夜のさくらといふはうす気味悪し

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