竹山広(たけやまひろし)
1920年~2010年 長崎県生まれ。歌人。本名は竹山 廣。
1941(昭16)年に短歌結社「心の花」に入会し一時離れた が1958年、復帰。
1945年8月9日、長崎において被爆。 原爆歌人として名高いが、自然詠、エスプリの効いた社会詠、身の周りのことを題材にした日常詠も数多く詠んでいる。
1981年に刊行した処女歌集『とこしへの川』で原爆被爆の実態を〈とこしへの川〉として、戦後三十余年たって初めて形象化した。そのほか、 『葉桜の丘』『残響』などの歌集がある。
竹山広 著書
- 1981年 第1歌集『とこしへの川』 雁書館
- 1986年 第2歌集『葉桜の丘』 雁書館
- 1990年 第3歌集『残響』 雁書館
- 1995年 第4歌集『一脚の椅子』 不識書院
- 1999年 第5歌集『千日千夜』 ながらみ書房
- 2001年 『竹山広全歌集』 ながらみ書房
- 2001年 第6歌集『射禱』 ながらみ書房
- 2004年 第7歌集『遐年』 柊書房
- 2007年 第8歌集『空の空』 砂子屋書房
- 2008年 第9歌集『眠つてよいか』 ながらみ書房
- 2008年 英訳歌集『Everlasting River』
- 2010年 第10歌集『地の世』 角川書店
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竹山広 短歌
くろぐろと水満ち水にうち合へる死者満ちてわがとこしへの川 『とこしへの川』
爆心地より千四百米の距離にゐて生きたれば生きしゆゑにくるしむ
原爆の死を傍観し来しものに死はありふれておそろしく来む 『残響』
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