虫歯や虫歯の痛みの原因
1.虫歯菌と呼ばれる「細菌」が原因で発生します。虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分で増殖し、ネバネバした物質を作ります。これによりミュータンス菌は歯に付着しやすくなります。
2.虫歯菌は糖分をエサとして酸を出し、この酸によって歯が溶かされていきます。
3.先天的な「歯質」。歯質以外にも「歯並び」や「歯の形」が悪いと、みがき残しが発生し、虫歯になりやすくなります。
虫歯は文明病
文明国ほど虫歯は多く、日本は堂々たる先進国ということになります。虫歯の発生する割合は、砂糖の消費量に比例すると言われ、戦後食生活の向上とともに増えたといわれています。
虫歯を放置しておくと、ついには抜歯しなければならなくなり、噛む力が弱くなり、顎の発達が悪くなったり、胃腸病引き起こす原因にもなります。
また、歯槽膿漏や歯根の先に膿の溜まった袋ができたりなどして、他の病気の原因にもなります。そのため、日頃から予防と早期治療を心がけなければなりません。
歯痛に効果のある民間療法
民間薬として用いられるのはスズメバチ(山蜂ともいう)の巣で、よく崖の上の方に吊り下がっているものです。
働き蜂が木の皮を削り取り唾液で練って作ったもので、漢名を露蜂房と言います。
『和漢三才図会』には「虫歯の痛み、喉の腫れ、舌の出血、鼻血や小便の通じないのを直す」と書かれています。
この露蜂房には腫れや痛みを止める作用があり、その効果は抗生物質に劣らず、しかも副作用がありません。
作り方
一回量3~4 グラム を一合(180cc) の水で半量になるまで煎じ、ぬるくなるまで冷まし、口に含みながら服用します。
また、露蜂房を粉にして痛むところに何度もすりこむ。粉にしたものをそのまま服用する方法もあります。
歯槽膿漏に用いる場合は、粉末を服用すると同時に粉に同量の食塩を混ぜたもので歯茎をマッサージします。
『和漢三才図会』
寺島良安により江戸時代中期に編纂された日本の類書(百科事典)。正徳2年(1712年)成立。 参考: ウィキペディア
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