笠郎女(かさのいらつめ)
生没年未詳。 奈良時代中期の歌人。
水鳥の鴨の羽の色の春山のおぼつかなくも思ほゆるかも 『万葉集』
陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆといふものを
彼岸花の豆知識
彼岸花は秋の彼岸の頃、鮮やかな赤い花をつけます。「曼珠沙華」ともいい、仏典からの由来のようです。万葉集では「いちしの花」を彼岸花とする説もあります。
中国原産で、田畑、土手、あぜ、道端など人手の入っているところに自生します。
墓場にもよく見られることから、「シビトバナ」「ジゴクバナ」「ユウレイバナ」からの別名もあり、不吉な草というイメージを持たれています。
原産の中国でも、花と葉を同時につける植物を忌み嫌う風習があり、彼岸花も「葉見ず、花見ず」とも言われるように、花のあと秋の終わりから冬にかけて葉をつけます。
彼岸花の地下茎はリコリン、ジヒドロリコリンなどの有毒のアルカノイドが含まれ、ネズミや虫除けに墓地の周りや、あぜなどに植えたりします。また壁を塗る時、壁土の中に彼岸花の地下茎をすり込んでおくと、ネズミの害を避けられるといわれています。
ジヒドロリコリンはアメーバ赤痢の治療薬として用いられています。
昔からの民間療法
むくみ
彼岸花の地下茎を含む球根をおろし金ですりおろし、同量のヒマの実をすりつぶしたものを混ぜて、足の土踏まずに貼り付けます。尿の出が良くなり、数日でむくみが取れます特に腹水にはよく使われます。
(彼岸花の球根は生のものでなければなりません。採取したものは土の中に埋めておけば、干からびたり腐ったりせず保存できます。また、有毒ですから、おろし金は食物を扱うのと別のものにすることをに注意しなければなりません)
捻挫、打撲
彼岸花の球根をすりつぶし、酢で練って患部に貼る。
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