額田島一二郎 (えたじまいちじろう)
額田島一二郎(1901-1993年)は、東京都出身の大正から昭和時代の歌人です。本名は内田虎之助。彼の作品は独自の美的感覚と深い人間観察で知られ、多くの読者を魅了しました。代表的な歌集には「仙魚集」や「ここも紅」などがあります。「仙魚集」は、自然や日常生活の中に潜む美しさを詠んだ作品が多く、詩情豊かな表現が特徴です。「ここも紅」では、人間の感情や思索を深く掘り下げ、内面的な世界を描き出しています。額田島一二郎の歌は、時代を超えて愛され続け、彼の文学的遺産は今なお多くの人々に影響を与えています。彼の作品を通じて、日本の伝統的な詩の美しさと、現代に通じる普遍的なテーマが見事に融合されています。
額田島一二郎 短歌
寝に籠る玻璃戸に月の青ければ繭をいとなむ蚕かふたり 『この冬の壁』
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