篠 弘(しの ひろし)
1933年3月23日~ 東京生まれ。歌人。
短歌結社「まひる野」代表。愛知淑徳大学教授。文学博士。近代短歌研究者。日本現代詩歌文学館館長、日本文藝家協会理事長。
早稲田大学国文科卒業後、小学館に入社。土岐善麿、窪田章一郎に師事。短歌結社「まひる野」代表。歌集『花の渦』で短歌研究賞。『近代短歌論争史』で現代短歌大賞。『至福の旅びと』で迢空賞。
篠 弘 短歌
一生の暗きおもひとするなかれわが面の下にひらくくちびる『昨日の絵』
電話にてひとの励ましをうけし夜夢の中にもペン執りてゐき
レイアウトしたる画稿を抱きしまま壁より白く睡る青年
なにゆゑに生き急ぎたる五十代は青年なり とぞ井上靖 『百科全書派』
返したきことば呑みこみわが言はず灰皿の灰卓に散りぼふ 『濃密な都市』
シュレッダーわが企画書を吞みて裂く音はかなしき焚刑よりも
革命の遺産となりし透きとほるスラヴをとめの白鳥の脚 『至福の旅びと』
大理石の碧きを踏みて至福なる旅びとわれはダ・ヴィンチに立つ
篠 弘 歌集
- 昨日の絵(1984・短歌新聞社)
- 百科全書派(1990・砂子屋書房)
- 濃密な都市(1992・砂子屋書房)
- 至福の旅びと(1994・砂子屋書房)
- 凱旋門(1999・砂子屋書房)
- 軟着陸(2003・砂子屋書房)
- 緑の斜面(2006・短歌研究社)
- 篠弘全歌集(2006・砂子屋書房)
- 神保町街(2008・短歌新聞社)
- 東京人 (2009・角川書店)
- 日日炎炎 (2014・砂子屋書房)
- 司会者(2019・砂子屋書房) 〈出典: ウィキペディア〉
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