大伴家持(おおとものやかもち)

大伴家持(おおとものやかもち)

718頃?~785年 奈良時代の公卿・歌人 三十六歌仙の一人 大伴旅人(おおとものたびと)の長男 中納言。越中守・兵部大輔 (ひょうぶのたいふ) など地方・中央の諸官を歴任

秋野には今こそ行かめ物部もののふ男女をとこをみなの花にほひ見に  『万葉集』

新しき年の始の初春の今日降る雪のいや吉事

今よりは秋風寒く吹きなむをいかにかひとり長き夜を寝む

うち霧らし雪は降りつつしかすがに吾家わぎへの園に鶯鳴くも

うらうらに照れる春日はるび雲雀ひばりあがり情悲こころかなししも独りしおもへば

皇神祖すめろきとほ御代御代はいき折り飲みきといふそ此の厚朴ほほがしは 

立山たちやまに降り置ける雪の常夏に消ずてわたるはかむながらとそ

石竹花が花見るごとに少女らがまひのにほひ思ほゆるかも

春の苑紅そのくれなゐにほふ桃の花下照したでる道に出で立つ少女

昔こそよそにも見しか吾妹子わぎもこが奥つと今しき佐保山

すも生けらばあらむをはたやはたむなぎを取ると川に流るな

 

黄色い花

撮影ichiro

 

 

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