【風の短歌】『8選』知っておきたい古典~現代短歌!

ミヤマシキミ(深山樒)

風について

地球には気圧があり、大気は気圧の高いところから低いところへ向かって流れます。風は、押す力が強い空気(気圧が高い)と押す力が弱い空気(気圧が低い)がぶつかることで発生します。気圧差が大きければ大きいほど風が強く吹きます。気圧差は、低気圧が発達することなどで生まれます。

風が様々なものを動かす時、風が見え、木の枝などが揺れて音が生じたとき、歌が生まれます。

風を表現している短歌

秋きぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる 藤原敏行

天にたまはる二物の一つ風の日は風のにほひにくわうたるこころ 塚本邦雄

こころざしくづれて廿歳はたち雪の上を群青の風過ぎし痕あり 塚本邦雄

今日一日南の風をよろこびし緋鯉真鯉をひきおろしたり 岡井隆

巡礼のふところ掠めこし風かやまなみあをく読経をすらむ  前登志夫

風をだに恋ふるはともし風をだにむとし待たば何か嘆かむ 鏡王女

言ふかひもなきなまぬるき風なれど尾長したたる碧とばすかな 坂井修一

晴れながら風音さむし子等あそぶ空地に瓶の砕けたる音 田谷鋭

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