風について
地球には気圧があり、大気は気圧の高いところから低いところへ向かって流れます。風は、押す力が強い空気(気圧が高い)と押す力が弱い空気(気圧が低い)がぶつかることで発生します。気圧差が大きければ大きいほど風が強く吹きます。気圧差は、低気圧が発達することなどで生まれます。
風が様々なものを動かす時、風が見え、木の枝などが揺れて音が生じたとき、歌が生まれます。
風を表現している短歌
秋きぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる 藤原敏行
天にたまはる二物の一つ風の日は風のにほひに恍たるこころ 塚本邦雄
こころざしくづれて廿歳雪の上を群青の風過ぎし痕あり 塚本邦雄
今日一日南の風をよろこびし緋鯉真鯉をひきおろしたり 岡井隆
巡礼のふところ掠めこし風かやまなみあをく読経をすらむ 前登志夫
風をだに恋ふるはともし風をだに来むとし待たば何か嘆かむ 鏡王女
言ふかひもなきなまぬるき風なれど尾長したたる碧とばすかな 坂井修一
晴れながら風音さむし子等あそぶ空地に瓶の砕けたる音 田谷鋭
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