花山 多佳子 (はなやま たかこ)
1948年~ 東京都武蔵野市生まれ。 歌人。
同志社大学文学部在学中に京都大学短歌会と「塔」 所属。高安国世に学ぶ。批評意識に優れ、フェミニ ズムや政治的なイデオロギーにくみしない、 生活や現実をモチーフに知的なリアリズムを詠う。現在、選者としても活躍。
花山多佳子 著作
1978年 歌集『樹の下の椅子』 橘書房
1985年 歌集『楕円の実』 ながらみ書房
1989年 歌集『砂鉄の光』 沖積舎
1991年 歌集『おいらん草』 沖積舎
1993年 歌集『草舟』 花神社
1998年 歌集『空合』 ながらみ書房
2000年『花山多佳子歌集』 砂子屋書房
2002年 歌集『春疾風』 砂子屋書房
2006年 歌集『木香薔薇』 砂子屋書房
2007年 『続花山多佳子歌集』 砂子屋書房
2011年 歌集『胡瓜草』 砂子屋書房
2012年 歌集『木立ダリア』 本阿弥書店
2015年 『森岡貞香の秀歌』 砂子屋書房
2016年 歌集『晴れ・風あり』 短歌研究社
2017年 『続続花山多佳子歌集』 砂子屋書房
2019年 歌集『鳥影』 角川文化振興財団
〈参考: フリー百科事典〉
花山多佳子 短歌
そのうちに旅立つことを知らしめよ波打つ巨き樹の下の椅子 『樹の下の椅子』
子を抱きて穴より出でし縄文の人のごとくにあたりまぶしき 『楕円の実』
ああかくも物の如くに犀は立ち疾走の衝動を踏んでいるのか 『砂鉄の光』
制服のスカート上げて河の中ゆく少女らは楽符のごとし 『草舟』
ビデオこわれ洗面台割れ冷蔵庫奇怪にわめき夏休み終る 『空合』
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