石榑千亦 (いしくれちまた)
1869~1942年 愛媛県生まれ。 歌人。 本名、辻 五郎。
明治22年、中学卒業後上京し、帝国水難救済会の創設に参加。佐佐木信綱の竹柏会にはいり、「心の花」責任編集者。海を歌った作品が多い。
帝国水難救済会設立に参加、終生常務理事として貢献。
石榑千亦 著作
1915年 歌集「潮鳴」
1921年 歌集「鷗」
1934年 歌集「海」
石榑千亦 短歌
船の舳に長刀ふるふ海の魔が黒き衣の底光りする 『潮鳴』
霧のためおもく濁れる海をやぶり背をひからせて海豚むれ飛ぶ 『海』
天つ風吹き立ちぬらし飛行機の翼に触れてゆく雲のあり
大方はおぼろになりて我目には白き盃一つ残れる
大海は広くしありけりむれ鯨潮高吹きゆたに遊べり
リンク
コメント