成瀬 有 (なるせ ゆう)
1942年~2012年 愛知県生まれ。歌人。
国学院大学時代に岡野弘彦に出会い、作歌を始める。岡野弘彦の「人」創刊に参加。浪漫的・情念的な歌い方に特徴がある。釈迢空の旅の跡を追った自然詠などがある。釈迢空と岡野弘彦の系譜に位置する歌人である。
成瀬 有 著作
1976年 『游べ、桜の園へ』 角川書店
1991年 第三歌集『海やまの祀り』 角川書店
2002年 歌集『流離伝』 角川書店
2008年 歌集『真旅』
成瀬 有 短歌
サンチョ・パンサ思ひつつ来て何かかなし サンチョ・パンサは降る花見上ぐ
『游べ、桜の園へ』
日の夕ベ珈琲の香のたちくるをかなしみにつつ街に入り来も
ものの香をふふみ夜靄の流らふるビルの間つめたき窓の整ひ
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