【感想】AI分析でわかった トップ5%社員の読書術

図書館

図書館

AI分析でわかった トップ5%社員の読書術

著者: 越川 慎司
ジャンル: ビジネス書、自己啓発


◎本のあらすじ

著者の越川慎司さんがクライアント企業の社員に対して行ったデータ分析の結果を基に書かれた一冊です。このシリーズでは、定点カメラやチャットツールのデータを使い、トップ5%の社員と残り95%の社員を比較しています。今回のテーマは「読書術」。トップ5%の社員は年間50冊もの本を読み、知識を得て仕事に役立てているのに対し、95%の社員は年間2冊しか読まないことが分かりました。

トップ5%社員は、どのようにして読書を習慣化し、どのようにして本から得た知識を仕事で活かしているのか、その具体的な方法が紹介されています。本はオーディブル(音声書籍)のみで配信されており、テキストでは出版されていません。この点も今までのシリーズとは異なり、読者に新しい読書の形を提案しています。


◎引用『ネタバレ含みます』

  • トップ5%の社員は、読書をただの趣味としてではなく、スキル向上のための重要なツールとして扱っています。特に、オーディオブックを1.5倍速で聴くなど、効率的に情報をインプットする方法を実践しています。
  • 本を読む際には、付箋を色分けして貼ることで、どの部分が重要かすぐに分かるように工夫しています。読んだ内容をあとで簡単に振り返ることができます。
  • 読書のモチベーションを維持するために、あとがきを先に読むというユニークなアプローチを取るトップ5%社員もいます。あとがきは著者のメッセージや意図が詰まっているため、それを先に確認することで全体像を把握しやすくなるのです。

◎印象に残ったシーン

最も印象に残ったのは「あとがきを先によむ」という方法です。このアイデアは読書の目的を明確にし、読んでいる途中でも迷うことなく本の内容に集中できるという効果があります。実際、私も試してみたところ、全体の理解が深まったと感じました。また、1.5倍速でオーディオブックを聴くというのも効率的で、忙しい日々でも無理なく読書量を増やせると感じました。

もう一つは、付箋の色分けを活用するシーンです。重要なポイントや復習したい部分に色ごとに意味を持たせ、後で見返す際に一目で必要な情報がわかるようにする方法は、仕事の場でも役立つと感じました。


◎結論

この本を読んで感じたのは、トップ5%社員がいかに効率的に時間を使い、読書を自分の成長の一環として取り入れているかということです。私たちも「読書」という行為を見直し、自分の仕事や生活にどう役立てるかを考えることが大切だと思いました。本書の提案する読書術は、誰でも取り入れやすい方法ばかりで、明日からでも実践できそうです。


◎おすすめ度:

★★★★

ビジネスパーソンにとって非常に役立つ内容の本です。特に、読書が苦手な人や習慣化できない人には大きなヒントが詰まっています。また、AI分析に基づいた実践的な内容が、信頼性を持って伝えられている点も高評価です。ただ、オーディブル限定という点が唯一の欠点かもしれません。


◎この本をおすすめしたい人

この本は、仕事のスキルを上げたいビジネスパーソンや、自分の時間を有効に使いたい人に特におすすめです。読書を習慣化したいと思っているけれど、どうやって始めればいいかわからない人や、効率よく学びたい人にはぴったりの一冊です。

 

コメント