【感想】話すだけで書ける究極の文章法 野口悠紀雄 著

図書館

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話すだけで書ける究極の文章法

著者:野口悠紀雄

ジャンル:ビジネス 自己啓発

本の概要

序章では、音声入力が文章作成を楽にし、作業効率を向上させることが述べられています。これにより、従来の仕事の進め方を見直す必要性が生じています。AI技術の進歩により、音声入力は重要なツールとして注目されるようになっています。

第1章では、いつでもどこでもメモを取れる「外部脳」としてのメモシステムの構築が強調されています。メモはアイデアの源であり、問題に集中することがアイデアを生む鍵であるとされています。音声入力が、こうしたメモ作成やアイデアの生産にどのように役立つかが説明されています。

第2章では、音声入力による「頭の中の見える化」が取り上げられ、これが思考の整理と表現力の向上に寄与することが示されています。プレゼンテーションの準備やスキル向上にも音声入力は有効だと述べられています。

第3章は、音声入力を使って本格的な文章を執筆する方法について触れ、特に雑誌連載記事の執筆プロセスが紹介されています。テーマの発見、編集、構成など、文章を書くための基本的なステップが詳細に解説されています。

第4章では、音声入力がどのように検索行動を変え、仕事の進め方に影響を与えるかが議論されています。キーワード検索からセマンティック検索への移行など、検索技術の進化がもたらす未来像が描かれています。

第5章では、音声入力によるスケジューリングの進化が述べられ、スケジュール管理においても音声入力が紙の手帳に代わる役割を果たすとされています。

最後に、第7章では、音声入力技術とAIがどのように未来の仕事や教育の形を変えていくのかが考察されています。音声入力はAI技術の成果であり、これがもたらす可能性と課題が提示されています。

全体を通して、音声入力とAI技術が日常生活やビジネスに与える影響が詳細に解説されており、特に効率性の向上や新たな発想の創出に寄与する点が強調されています。

引用『ネタバレ含みます』

最も重要になったのは、朝1時間の散歩(ごく緩いジョギング)の時間帯です。 この時に様々なアイディアが生まれます。このためこ、の時間帯は1日の作業時間の中でも極めて重要な意味を持つようになりました。これまでは ジョギングが主であり、その合間にメモを書いていたのですが、今は アイデアを得るためにジョギングをするようになりました。このように 様々な環境で文章を書くことを積極的に行おうとしています
文章を書くために最も重要なのは「とにかく書き始めること」です。ところがスタートさせるのは容易なことではありません。書き始めようとしても非常に大きな慣性が働くのです。しかし、音声入力を用いると、この関門を突破することができます。つまり、出発することが簡単にできます。なぜなら、思いついたことをしゃべるだけで文章が出てくるからです。

印象に残ったシーン

「朝1時間の散歩(ごく緩いジョギング)の時間帯です。この時に様々なアイディアが生まれます。このためこ、この時間帯は1日の作業時間の中でも極めて重要な意味を持つようになりました。」

多くの作家が朝の時間を執筆や思考に使うことを推奨していますが、野口氏もその一人。私自身もこれに倣い、朝の軽い運動とアイデア整理を取り入れてみようと思いました。

まとめ

『話すだけで書ける究極の文章法』は、文章を書くことに苦手意識を持っている人や、アイデアがなかなか浮かばない人にとって非常に役立つ本です。音声入力のメリットを具体的に解説しており、「とりあえず話してみる」というアプローチで、文章作成のハードルを大幅に下げることができると感じました。また、朝の散歩やジョギングを通じてアイデアを得るという生活習慣の取り入れ方も、読者の創造力を刺激するでしょう。


 おすすめ度:★★★★★(5/5)

書くことに苦手意識を感じている方、または忙しくても効率的に文章を書きたい方におすすめです。音声入力という新しい技術を使いこなすことで、文章を書くことへのプレッシャーが大幅に減り、自由にアイデアを表現できるようになるでしょう。


6. この本をおすすめしたい人

  • 文章を書くのが苦手な人
  • アイデアが浮かばないと悩んでいる人
  • 忙しくて文章を書く時間が取れない人
  • 音声入力に興味があるビジネスパーソン
  • 新しい執筆方法を試してみたい自己啓発好きな方

この本を読むことで、「話すだけで文章が書ける」その感覚を実際に体験できるはずです。私も音声入力を使い始めましたが、思っていた以上に気軽で、すぐに文章を書くことができるようになりました。チャレンジしてみたいと思っている方には、ぜひ手に取って読んでみてほしい一冊です。

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