【感想】『精神科が教えるストレスフリー超大全』

夏の桜並木

夏の桜並木

本のタイトル 『精神科が教えるストレスフリー超大全』

・著者: 樺沢紫苑
・ジャンル: 自己啓発、メンタルヘルス、実用書


本のあらすじ

漠然とした生き方や観念的な生き方を学んでも、それをどう実践してよいのかわからないことが多い現代人に向けて書かれた本です。著者の樺沢紫苑さんは精神科医として、心と身体、特に腸とメンタルのつながりに注目し、ストレスを減らし、幸せに生きるための具体的な実践方法を提案しています。本書では、不安や悩みを解消し、ストレスフリーな状態を目指すための方法が具体的かつ実践的に示されており、誰でも一歩ずつ実践できる内容が詰まっています。


印象に残ったシーン

本書で特に印象的だったのは、7つのエッセンスにまとめられたストレスフリーのための生き方の指針です。それぞれのエッセンスは、自己肯定感の向上や心の健康を支える実践的なメソッドであり、日常生活にすぐに取り入れられるものばかりです。以下、そのエッセンスを一つずつ紹介しながら、心に残ったポイントを挙げていきます。

1. それでいいを口癖にする

「それでいい」という言葉は、究極の自己肯定のフレーズとして強調されています。この言葉を日常的に使うことで、自分を責めすぎず、あるがままの自分を受け入れることができます。何かに悩んでいるとき、失敗を気にしすぎるときに「それでいい」と自分に言い聞かせることで、心が軽くなり、ストレスを軽減する効果があると実感しました。

2. 今にフォーカスして生きる

「今日やるべきことを今日やる。」これはシンプルながらも、現代の忙しい生活において忘れがちな重要な教えです。過去や未来にとらわれず、今に集中することが、心の安定をもたらす鍵だというメッセージが心に響きました。

3. 自分で決めて自分の人生を生きる

アドラー心理学に基づき、他人の期待や評価に左右される生き方は、最悪の生き方だとされています。この章を読みながら、社会的なプレッシャーや周囲の目を気にしすぎる自分に気づかされ、自分の人生を自分で選択する大切さを改めて感じました。

4. 自分を大切にして生きる

仕事や義務を優先しすぎて、自分や家族との時間を犠牲にすることは本末転倒であるという教えです。自分の健康や心の余裕を犠牲にする生き方は長続きしません。この部分では、特にバランスを保つことの大切さが強調されています。私自身、時々仕事に没頭しすぎてしまうことがあり、この教えを取り入れて「自分を優先することの大切さ」を意識するようになりました。

5. 自分から心を開き相談をする

人間関係において、まずは自分が心を開き、他人に歩み寄ることが大切だとされています。孤独感や不安感を抱えたときこそ、誰かに相談し、関係を深めていくことが解決への道だという点が印象的でした。コミュニケーションの大切さがこの章で強く伝わってきました。

6. 必ず動きながら考える

「考える前に動く」ではなく、「動きながら考える」というアプローチは、とても実践的です。動くことで新しい視点が得られ、さらに次のステップが見えてくる。大事なのは、まずは行動を起こすことだというメッセージに背中を押されました。

7. 毎日をポジティブに締めくくる

1日の終わりには、ポジティブな気持ちで締めくくることが重要です。どんなに忙しい日でも、幸せな瞬間を見つけ、感謝の気持ちを持って1日を終えることで、次の日のエネルギーが生まれます。この習慣を取り入れることで、私自身の生活がより充実感のあるものに変わったと感じます。


まとめ

ストレスを抱えやすい現代社会において、誰にでも実践できる具体的な方法が詰まった一冊です。理論に留まらず、日々の生活にすぐに取り入れられる内容が多く、実際に読んで生活に変化をもたらすことができました。樺沢先生の精神科医としての経験に基づいた知見が、非常に説得力のある形で提示されています。

おすすめ度: ★★★★★(5/5)

本書は、日常生活の中でストレスや不安を抱えている全ての人におすすめです。特に、自己肯定感が低いと感じる方や、仕事と家庭のバランスが取れずに悩んでいる方にとって、大きな助けとなるでしょう。また、具体的な方法を知りたいと考えている人にもぴったりです。

この本をおすすめしたい人

  • ストレスが多く、心の余裕を失いがちな人
  • 仕事や家庭のバランスが崩れていると感じる人
  • 自己肯定感を高めたい人
  • アドラー心理学やメンタルヘルスに興味がある人

この本を読むことで、よりポジティブで安定した人生を築けるヒントが得られたら幸いです。

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