【感想】『どうせ死ぬんだから』好きなことをやって寿命を使いきる

図書館

図書館

『どうせ死ぬんだから』好きなことをやって寿命を使いきる

著者: 和田秀樹

ジャンル: 自己啓発・人生哲学


本のあらすじ(ネタバレ含みます)和田秀樹さんが提唱する「極上の死」を迎えるための生き方を指南する本です。タイトルからもわかるように、私たちの人生は限られた時間の中で行われるものであり、その時間をどう過ごすかが非常に重要になります。この本では、納得のいく生き方を貫くために、無理をせず、やりたくないことは避け、自分らしく生きることを推奨しています。心身ともに健やかに老いるためには、自分が楽しめることを優先し、医者の言葉に盲目的に従わず、自らの判断で治療や薬を選ぶことの重要性が説かれています。また、人間関係の豊かさが老化を遠ざけるとも述べられており、豊かな交流を続けることの意義も強調されています。要介護になった時は、残された機能と介護保険をフルに活用しながら楽しむ姿勢を持つことが提案されています。死を恐れるほど人生の幸福度は下がるため、日々を「なんとかなるさ」と気軽に過ごし、楽しいことだけを考えて思いっきり遊ぶことが大切だとされています。


印象に残った文 引用

  • 「客観的事実がどうあれ『幸せ』とは、本人の主観によるものです。つまり、自分がどう感じとるかによって決まる。同じ状況でも、本人が幸せと思えば幸せだし、不幸だと思えば不幸なのです。」

     

  • 「品が良いというのは、セレブリティーの問題ではなく、老いを素直に認め、ジタバタしたり不安に振り回されたりせずに大らかに生きているということ。」

     

  • 「『賢く』というのは物知りと言うことではなく、酸いも甘いも嚙み分けてきた人ならではの発想ができるということです。」

     


まとめ『どうせ死ぬんだから』は、自分らしい生き方を見つけるための指南書です。無理せず楽しく生きることを基本としていることが書かれています。老後を迎える人だけでなく、人生の、どの段階にいる人にも有益なアドバイスが詰まっています。幸せは自分の心の持ちようで決まる、というシンプルながらも深い教えが心に響きました。


おすすめ度: ★★★★★ (5/5)


 

この本をおすすめしたい人

  • 老後を楽しく充実させたい人
  • 自分らしく生きたいと考えている人
  • 幸せの本質について考えたい人

コメント