【尾山篤二郎】『4選』 知っておきたい古典~現代短歌!

大輪金糸梅

大輪金糸梅

尾山篤二郎(おやま とくじろう)

1889年~ 1963年 石川県出身。歌人・国文学者。

金沢商に入学するがを病のため中退。窪田空穂を慕い、のちには空穂の主宰する『國民文學』の同人となる。上京後は若山牧水、前田夕暮らと交わる。1913年『さすらひ』1946年『とふのすがごも』1961年『雪客さぎ』に至る12冊の歌集がある。

尾山篤二郎 歌集

1913年『さすらひ』

1917年『三枝草集』

1921年『まんじゅさげ』

1925年『草籠』

1928年『白圭集』

1939年『雲を描く』

1946年『とふのすがごも』

1961年『雪客 』

尾山篤二郎 短歌

われにとなりわれありさけをたうべれりくるしき青の壁紙にひ  『さすらひ』

たふとき、受胎のひかり玉のごとしひとみつぶらに生きよ嘆きそ 『明る妙』

さしのぼる夜なかの月の脇仏わきぼとけ金星ちさく暗くまたたく 『雪客』

雨露の湧きのぼれるに金糸梅露かも結ぶかたむきにけり

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