【中学生】以上に知ってもらいたい短歌。『古泉 千樫』

アスパラの花

アスパラの花

古泉千樫(こいずみちかし)

1886~1927年 本名:古泉幾太郎(こいずみいくたろう)千葉県出身。歌人。

一八歳の時「馬酔木」に投稿し、伊藤左千夫に激賞される。22歳の時に上京して左千夫に入門。以前、「心の花」に投稿していた縁で 、石榑千亦の帝国水難救済会に就職。伊藤左千夫に師事し『アララギ』創刊に参加、編集メンバーとなる。

あらしのあと木の葉の青の揉まれたるにほひかなしも空は晴れつつ 『川のほとり』

ひたごころ静かになりていねて居りおろそかにせし命なりけり

世に背くかなし恋ゆゑこもりのみなげきすぎなむ吾れが一生は

女たち豆の葉とりてゐるならしをりをり笑ふ声のきこゆる 『屋上の土』

君が目を見まくすべなみ五月野の光のなかに立ちなげくかも

 

 

 

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